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9月イベント『消えた月光』関連エピソード情報


(浅野友哉 イラストレーター)

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◆関連エピソードプロローグ◆



●???
 乱雑に積み上げられた本の山の前で、女は鼻を鳴らした。
 下僕は女の命令通り『本を奪い、集める』しかこなさなかった訳だ。
 分野や題材ごとに仕分けておくということは出来ないらしい。つくづく無能な男だ。
 一冊手に取ってパラパラとページをめくる。ただの童話のようだ。後で下僕に片付けさせるつもりで放り投げ、次の一冊へ。
それを何百回と繰り返していた女の手が止まった。
 美しい指先は文字をなぞり、次第に女の唇の弧が深まっていく。これはいいものを見つけた。
「月の力、ね」


●月食
 最初に気付いたのは誰だったか。
「今日って月食だったんだ」
「ニュースじゃそんなこと言ってなかったけどな」
「でもすごいねぇ」
 黒い円を縁取るようにして出来た光のリング。
 滅多に遭遇できない事象にタブロスの住人達は沸き立ち、一様に空を見上げた。
 一方で天文学者達はパニックに陥っていた。
 本来、月食が起きるはずがない日だというのに、これはどういうことか。
 どれだけ原因を探っても答えは出ない。これは異常事態だと彼らは悟っていた。
 そしてこの事に気付いていたのはウィンクルムも。
 この月食がルーメンだけに起きていたのであれば、彼らも一般市民達と同じ反応を示していただろう。
 けれど、ウィンクルムだけに見える月――テネブラにも同じことが起きていたのだ。
 危機感を抱いたウィンクルムが次々にA.R.O.A.へ集う。
 A.R.O.A.では答えを求め、懸命に駆け回る職員の姿があったが、解決の糸口は見つかっていないのは一目瞭然。
 あげく、タブロスから車を少し走らせた場所にある村から「巨人が現れた!」という報せが入った。
 ざわつくA.R.O.A.に幼い声が響き渡った。
「皆の衆、聞いて、ふぎゃ!」
 振り返った先には妖狐の長・テンコがいた。
 かなり急いでいたらしく、足をもつれさせて転んでしまったようだ。
 テンコは立ち上がる時間さえも惜しいという様子で身を起こし、叫んだ。
「月の光が奪われかけておるんじゃ! このままではお主達も力を失ってしまう!!」


●危機
 月の力を地上に受け取る為の施設を備えた『セレネイカ遺跡』というものがあるのだという。
 稼動を停止していたこの遺跡は地下で眠っていた――はずだった。
 それが稼動し、地上に姿を現した。
 しかし、セレネイカ遺跡の周辺は濃い瘴気で覆われてしまっているのだ。
 ウィンクルムですら近付くことが困難なほどの瘴気。間違いなく、オーガの仕業だ。
 幸いなことに稼動は不完全な状態で、月の力は未だ遺跡へは送られてはいない。
 けれど、月はその準備の為に力を溜め込む――つまり、自ら月光を遮断してしまったのだ。
 結果、月へのゲートは閉ざされ、月の神・フィフスは孤立してしまった。
 女神・ジェンマも身動きが取れない状態なのだという。
 それというのも、テネブラがジェンマとウィンクルム達を繋げる役割を担っていたからだ。
 現れた巨人は遺跡の番人『ナミーカ』。
 遺跡が本稼動していない為、今は身を起こしているだけだが50mの巨体がそこにあるだけでも恐怖だというのに、
 遺跡がオーガ達によって本稼動してしまえば――。
 二人の神は地上に警告を送ることすら叶わなかったが――幸運にももう一人の月の女神ムスビヨミは地上にいた。
 異変を察したムスビヨミは女神・甕星香々屋姫と共に事態を打開すべく動く。
「ムスビヨミ様と甕星香々屋姫様はムーン・アンバー号の線路を利用して、直接ルーメンと遺跡に道を繋げられたんじゃ」
 ルーメンへの道は確保したものの、フィフスとジェンマは沈黙している。
 原因であるセレネイカ遺跡をオーガから奪還しなくては、二人の神は動けぬままなのだという。
 遺跡の本稼動に不可欠な四つのリミッターはまだオーガに抑えられていない。
 このリミッターを守りながら、内部のオーガを掃討する必要がある。
 けれど、オーガを掃討しても周辺の瘴気を祓うには長い年月がかかってしまう。
 遺跡を奪還した後、月の力で瘴気を払えるがあまりにも規模が広い。
 ならば、月の力を増幅させてしまえばいい。
 その為には『月幸石』を集める必要がある。
 この石は一見するとただの石だが、神人の『嬉しい・楽しい』といった好感情を受けると、
 月の力を増幅させる効果を持つようになる。
 月幸石は遺跡の内部に落ちているが、変質するまではただの石なのか月幸石かどうかの見分けもつかない。
 しかし、落ちている区画にオーガはいないので集めるのは困難ではないだろう。
 他にも瘴気にあてられた原住生物や植物がいる。
 こちらの瘴気も祓ってあげて欲しい、とテンコは言う。
「ジェンマ様が敷いた道を強引に曲げてしまったせいで、ムスビヨミ様と甕星香々屋姫様は力を使い果たして倒れてしまわれたんじゃ。
 力になれず申し訳ない、とお二人は仰っておった」
 二人の女神が心配なのだろう。テンコの耳は萎れている。
「遺跡には二つの区画があるんじゃが、入口にあるでぃ、ディスプレイ? モニター? で、
 遺跡の管理システム? の『M2-M』とかいうのと神人なら連絡が取れるそうじゃ。
 そやつは遺跡の中のことが分かるらしくて、オーガのいる場所や瘴気にあてられた原住生物の位置なんかも案内してくれるはずじゃ」


●???
「月の力を奪えればと思っていたけれど、予想外のオマケもついてきそうね」
 満足気に笑う女だったが、すぐにその唇が引き締められる。
「けれど、ウィンクルムも力をつけてきている……油断は出来ないわ」
 呟いた女の背後では数え切れないほどのオーガ達が蠢いていた。

(プロローグ:こーやGM


◆登場地域◆


■マシナリーファンタジア
 内部は施設の本稼動の為に動くオーガで溢れています。
 四隅にあるリミッターを防衛、もしくはリミッターを探して徘徊しているオーガの討伐がメインとなります。


■ネイチャーヘブンズ
 内部には『月幸石』というものが落ちており、これを集めることが重要となっております。
 また、オーガこそいませんが瘴気が流れ込んでおり原住生物に影響が出ております。


◆基本情報◆



●セレネイカ遺跡
タブロスから車で往復2時間ほどの場所にあり、遺跡の周辺は瘴気で覆われています。
遺跡に残っていた僅かな月の力の影響で、内部の瘴気はあまりありません。

大昔にマキナの先祖が作った遺跡。月の力を地上に中継するための施設があります。
稼動停止していましたが、狼女ギルティが再稼働させた為、地上に出現しました。
狼女ギルティはこの施設を使って月の力を奪い、オーガ達のパワーアップを図っています。
『マシナリーファンタジア』と『ネイチャーヘブンズ』の二つの区画があります。

・マシナリーファンタジア
施設及びナミーカの制御に関わる区画です。
四隅にあるリミッターを解除することで本稼動、及び『ナミーカ』の制御が可能となります。
現時点でリミッターは正体不明の機械(稼動を止めたナミーカの仲間の残骸)に覆われています。
このリミッターをオーガ達は発見できていなかったり、手を出せなかったりという状況です。

・ネイチャーヘブンズ
元は施設に備えられていた農業区画です。池があったり森があったりと自然豊か。
月と関係する施設なので、野生化していますがルーメン特有のちょっと変わった栽培種や家畜もいます。
ここのみに住むネイチャーもいます。『月幸石』はここでしか入手できません。


●巨人・ナミーカ
セレネイカ遺跡を守っていた巨人の唯一の生き残りです。
全長50mほどの人型で二足歩行します。正体はマキナの先祖が作り出した巨大人型メカ。
遺跡稼動に伴い、動き出しましたが制御装置が完全に作動していないので立ち止まっています。
狼女ギルティはこのナミーカも利用しようと考えています。


●N2―M
アドベンチャー及びハピネスのガイド役で、遺跡の管理システム。
神人に反応して稼動します。
本来は遺跡の全てを掌握しているのですが、
瘴気の影響により内部状況を把握してウィンクルムに伝えることしか出来ません。
機械的な喋り方で、口調は『名前+様 ~デス、~マス、~ナノデスカ?』
各区画の入口前に大きな立体モニターがあり、そこで会話できます
くるんとした青い瞳の、垂れ耳スコティッシュフォールド系白猫アバター。
アバターの表情は豊富。


●月幸石
普段は何の変哲もないただの石。
神人の楽しい、嬉しいといった感情に反応して変質し、月の光を増幅する力を持つようになります。
変質前では月幸石は、ウィンクルム達では普通の石と区別がつきません。
遺跡から持ち出すと砕けてしまいます。


●ネイチャー
瘴気の影響さえなければ友好的

・ペタルム
尻尾の代わりに白い大きな花(月下美人イメージ)を咲かせる大きな黒猫。
大型犬並みのサイズ、鳴き声や身体能力は普通の猫。
好奇心が旺盛過ぎる為、自分たちから瘴気につっこんでいったりもするトラブルメイカー。

・ウライ
月幸石あるところにこの鳥あり。
普通の月幸石が好き。変質した月幸石は好みではないため、ウィンクルムに渡してくれます。
燕に似た紺色の鳥。



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