キャンペーン情報

7月イベント『海底世界の護り神』関連エピソード情報


(すぎらく イラストレーター)

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◆関連エピソードプロローグ◆



●パシオン・シーにて
 タブロスから南方に向け、自動車で一日ほど走れば美しい海を持つ人気スポット、パシオン・シーに到着する。
 夏も本番となり、昨年と同じく沢山の人で賑わいを見せ始めていた。

 そんなある日、A.R.O.A.本部に一報が入った。
 パシオン・シーの砂浜に傷を負った一人の男が打ち上げられた、とのこと。
 七色に光るチョーカーを首に巻いたその男は、幸い傷自体は浅く命に別状はなかった。
 布を身体に巻きつけたようなシンプルなデザインの服を着たその男の話を聞くものの、彼がどこから来たのかさっぱり検討がつかないのだ。
「俺が海底をいつものように歩いていると、突然サメに襲われたんだ。いや、サメだったのだろうか……角が付いていた。あんなサメ、俺は見たことがない」
 持っていた銛を使い、必死に男は逃げ出したという。
 何者かに腕を掴まれ、強い力で引っ張られた所までは記憶があるが……その次の記憶は、このパシオン・シーの砂浜だったという。
「……どうして、この海では水中で呼吸ができないんだ!?『スピリット・チョーカー』を付けているのに……なぁ、此処は一体どこなんだ?
 どうしたら俺の故郷『アモルスィー』に帰れるんだっ!?」
 聞いたことのない地名を言う男性、また角のあるサメ。オーガ絡みの事件の可能性があるとしてA.R.O.Aに連絡が行ったのだ。
 その後、すぐにA.R.O.Aによる調査が始まった。
 そして海から現れた男の証言と調査の結果、パシオン・シーから沖合20km程にある深海、
 通称『ブルーホール』が異空間に繋がっていることが発覚したのだ。


●ブルー・ホールへ
 パシオン・シーからブルーホールに向かうと、コバルトブルー色をした海が突如濃藍色に変わる。
 地元民からは「海の魔物がいる」と言われ、積極的に近付くものは居なかった、このブルーホール。
「数時間程をかかるかもしれないが、待っててくれ」
 男はそう言うと、その深い藍色の海へ船から飛び込むのだった。

 藍色の海へ飛び込んだ男は、なかなか浮かんでこなかった。
 そして男の言う通り、数時間程経ってから再度海面から顔を出した。手には、男が首に巻いているチョーカーをいくらか握って。
「……やっぱりだ。俺の生きていた世界と繋がっていた。向こうの人間と話もつけてきた。このチョーカーを付ければきっと向こうの世界に行けるはずだ」
 半信半疑なままに、調査のためのウィンクルムが首にチョーカーを巻き、濃い藍色を浮かべる海へと飛び込んでいった。

 ブルーホールへと飛び込めば、深い水流に飲みこまれていく感覚に恐怖を覚える。
「大丈夫だ。心配するな」
 男の声が耳に届く。水の中のはずなのに、その男の声はハッキリと聞こえている。
 激しい水の勢いと衝撃。身に当たる水圧が収まり、恐る恐る目を開けば……そこは、海の底だった。

 色鮮やかな魚が目の前を飛ぶように泳ぎ、コポコポと息を発している。顔を上へと上げれば、遥か上空は明るく日が差し込んでいる。
「お前たちに渡したこのチョーカーを付けている限りはこの世界で息が出来るだろう。
 ……俺は生まれてからずっといつも身に着け、ここで生きてきたからそんな効果があるものだなんて知らんかった」
 そう言うと、男は笑った。
「これから俺が住む都市、『アモルスィー』に移動する。そこで統治者である『マダム・マーレ』様と会ってほしいんだ」
 その言葉に頷けば、男はどこからか出した笛を吹いた。すると、大きな海亀がスイーーッと近付いてきた。
「行くぞ、乗れ」
 大型の海亀に乗れば、馬が走るかの如く水中を泳いでいく。イルカや魚達が併走して行くのはなんだかお伽話のようで。
 綺麗な珊瑚礁では人魚たちが楽しそうに笑い合うのも見える。

 30分程海中を移動すると、目の前に大きな建物が見えてきた。
「あれが、ドーム型都市、アモルスィーだ」
 男が指さした先には、大理石のような艶やかな素材で組まれた巨大なドームが見える。
 ドームには一つの大きな門があり、そこまで辿り着けば男は亀から降りた。
 門番に声をかけると、重厚な石で出来た門がゴゴゴゴと開いていく。

 門が開けば、中には都市が広がっていた。
 建物は磨かれた石で出来たものが大半であり、どれも背が高い。
 何本もの円柱の柱に支えられた屋根を付けた神殿風の建物や、コロシアムのような円形の建物。
 石には装飾が掘られ、また美しい人魚像などが飾られている。
 そして、気づけばこのドーム型都市では呼吸が出来るようだった。
 酸素があるせいか、生花があちらこちらに見られる。
「ずーーっと昔から、この都市の中心部には誰が描いたかわからんが魔法陣があるんだ。そこから無限に空気が送られてくる」
 不思議な顔をしたことに気がついたのか、男は笑った。
「しかも、その魔方陣もいつの間にか増えているんだ。不思議だよな」
 有難いことだけど、と男は歩みを進める。
 ドーム型の都市ではあるが、ガラスが多用されていることからか海面からの日差しが差し込み、街並みはキラキラと輝いている。
 あまりの美しい色彩に目を奪われつつ、古代のロマンが詰まった都市を男の案内するままに着いて行けば、中心にある一際大きな建造物に到着した。
「ここに、アモルスィーの統治者『マダム・マーレ』様がいる。なぁに、緊張することはない。話は既に通してある」
 
 
●マダムの頼み
「あなた方がウィンクルム様、ですのね。はじめまして、ようこそおいでくださいました」
 石で出来た豪勢な椅子から立ち上がり、初老の女性は頭を下げた。
 柔和な笑みが調査員の緊張をほぐしていく。
「まずは、彼を助けていただきありがとうございました。話を伺えば、あなた方は異世界からいらっしゃったようですね。実は…お願いがあるのです」
 柔和な笑みが、真剣な表情へと変わる。
「私達は、人魚や魚人、また海の生物たちと共存し、平和に暮らしておりました。しかし近頃、見たこともない悪意ある敵が現れ始めたのです」
 話を聞けば、ドーム都市から出た人間たちが角の付いた海洋生物に襲われる事件が多発している、とのことだった。
 帰ってこない人間も出てきており、また戦闘をしても倒す術がない。
「聞けば、あなた方の世界ではオーガと言う魔物が居て、その魔物を倒せるのがウィンクルムだけだそうですね。……お願いいたします。
 このままではアモルスィーのみならず海底世界がオーガの者となってしまいます。どうか、危機を救っていただけませんか……」
 沈痛な面持ちを見せ、彼女は深々と頭を下げた。
 そして、ウィンクルム達が大きく頷くと、マダム・マーレは心から安堵の表情を見せ
「ありがとうございます……!できる限りのサポートはさせていただきます。どうか、よろしくお願いいたします」
 温かな笑顔でウィンクルム達の手を取った。
 海底世界の話をいくらか聞き、地形を把握する。マダム・マーレが地図を広げわかる範囲での証言を纏め、ウィンクルム達に伝えた。
「オーガは主に『ブラッド・シー』という海域から現れるという証言があります。ここは深く暗い海で、またこの世界の護り神である『ヴェイドーン』が
 生息するという言い伝えがあることから皆近づかない聖域とされていました」
 彼女は頬に手を添え、呟く。
「命からがら戻ってきた者の話では、ブラッド・シーの近くで大きく黒い怪物を見た、声を聞いた、という者も居るのです。
 あぁ、それがヴェイドーンだとしたら……一体、私達は何か神を怒らせるようなことをしたのでしょうか……」
 切なげな表情に、ウィンクルムは原因の解明を決意するのだった。


●ブルーサンクチュアリでは
「はぁっはっはっは!まったくこの世は天国じゃわい!」
 海底都市アモルスィーより亀に乗って二時間程度。その場所にアモルスィーと同じような石の素材で出来た一つの建造物がある。
 その施設の名は『ブルーサンクチュアリ』
 見た目は神殿風であるが、中に入れば色とりどりの貝や珊瑚が華々しく飾られている。
 アモルスィーが穏やかで美しい静の美しさだとすれば、このブルーサンクチュアリは動の煌びやかな美しさを感じさせる。
 可愛らしい女性人魚達に囲まれ、酒を飲む爺さんが一人。陽気に笑い声を上げている。
「でも、タラさん。この所、人や人魚、魚人が魔物に襲われる事件が多発してるじゃなぁい。あたし、こわーい」
 大きな胸元に貝殻をくっつけた人魚がその爺さんにしなだれかかれば、爺さんは鼻の下を伸ばす。
「こんな楽園が襲われてしまったら、ワシの生きる楽しみがなくなってしまうから困るのぉぉ。よぉし、爺さんに任せると良いぞ!」
 そう言い、立ち上がる。
「あら、タラさん、どこに行くの?」
 1人の人魚の問いかけに、爺さんは細い目をクワッと見開いた。
「厠じゃ」

 フラフラとした足取りで飲み屋を出る爺さん。そして手洗い所とは逆である人気のない方へと歩み、シャキッとした姿勢で立った。
「ナピナピや」
 爺が声を発すると、ぼんやりと金髪ポニーテールの愛らしい子供が現れた。
「予想外なことが起きた。アッチの世界に通じるゲートでお前を遣わせようと思っていたのじゃが、先に向こうにコッチの人間が到着したらしい」
 おまえも久々にカプカプに会いたかったろう、と言うとカプカプと呼ばれる子供ははにかんだ笑みを見せる。
「もう既にウィンクルムも到着したらしい。計画を進めるのじゃ。仲の良さそうな者を水龍宮へ連れて行き、恋人像の涙を集めるのじゃ」
 その言葉に、ナピナピは真剣な表情でコクリ頷き、そのまま水中に消えていった。
「ヴェイドーン……ワシは、おまえの意思を尊重するぞ」
 ナピナピが消えた後に残った泡が水面に昇っていくのを見ながら、爺……キング・タラッタは呟くのだった。


●ブラッド・シーにて
 赤黒く濁る海。鋭い牙や光が水中を大きく動き回る。
「もっと穴が広がれば、更に仲間がこの海底世界にやってこれるタコ」
 頭頂部に鋭い角を持つタコ型のオーガがウネウネと八本の足を動かす。
「この世界にはウィンクルムは居ないゲソ。早く制圧するゲソ」
 二本の角を携えた、真っ白く大きなイカ型のオーガが珊瑚を引き抜き、器用に口へと運べばバリボリと珊瑚を噛み砕いた。
「ヴェイドーンが海底都市のあのドームにドーン!と突っ込めば、木端微塵に出来るのに……まだ時間がかかるエビか?」
「瘴気の力がまだ足りないウニ。でも、時間の問題ウニ」
 ウニオーガがころころと転がってくる。
 すると、オーガ達がいた海域の一帯が黒い影に覆われ始めた。
 そしてゆっくりとした声が響いてくる。
「お前たちの他にも……どうやら客人が来たようだ……」
「客人ゲソ?」
 すると、大きな角の付いたサメの大群も向かってきた。
「どうやら、逃してしまったアイツが厄介なヤツラを連れてきちまったらしい」
 そういうサメ型オーガの群れに
「……でかい口を叩く割には、お前たちも大したことがないのだな……」
 黒い影から放たれたブレス。大きく水がうねり、あたりのオーガ達が水流により岩にぶつけられる。
「いいいいい、痛いタコッ!」
 オーガの非難も気にせずに、その黒い影はまたゆぅっくりと旋回し、深い海へと潜っていった。
「チキショウ、でかい顔しやがってウニ……」
「まぁいいゲソ。今にこの海は俺達の世界になるゲソ……!」

 今、美しき海底世界は少しずつ少しずつ黒い意思に浸食されていくのだった。


(プロローグ:上澤そらGM


◆NPC情報◆


ドーム都市の統治者『マダム・マーレ』
 海底ドーム都市『アモルスィー』を統治する初老の女性です。
 物腰は柔らかくおっとり見えますが、人魚と友好関係を結んだり結構なやり手です。
 オーガの脅威から海底世界全域を護るため、ウィンクルムに協力を惜しみません。
海底世界の神の使い『ナピナピ』
 パシオン・シーに現れる神の使い「カプカプ」の従兄弟です。
 長い金髪ポニーテールに、赤やピンクの布で身体を覆っている愛らしい子供です。
 言葉を話すことは出来ず、ジェスチャーで会話します。
 どこからともなく現れ、神出鬼没です。
 大人しく、人見知りが激しいですが仲良くなると特別な場所に連れて行ってくれるそうです。
『キング・タラッタ』
 海を愛してやまない、筋肉ムキムキで褐色肌のお爺さん。
 腰に昆布や海藻を巻きつけ露出度高く、女性好き。
 頭髪はなくツルツルです。普段は糸のように細い目ですが、興奮すると目がクワッと開くそうです。
 主にブルーサンクチュアリでフラフラ遊んでいます。
 愛称は「タラちゃん」です。
ヴェイドーン
 大人しい海の守り神、と海底世界の人間や人魚たちに崇められていました。
 非常に大きな身体を持ち、この海底世界を優しく見守る存在……と言われていました。


◆詳細情報◆



・パシオン・シー
 タブロス市から自動車で1日の距離にある、南国の海です。
 空港などのアクセスもありますが、ほぼ一日は移動日になります。
 海の色は鮮やかな、コバルトブルー。
 海岸沿いにはヤシ林が茂り、南国独特の極彩色の花々が咲き乱れています。
 透明度が極めて高いのも有名で、浅瀬で泳いでいると空中に浮いているように見える事があります。

・ブルーホール
   パシオン・シーの沖合20kmほどにある、直径200mほどの円形の深海。
 ここだけ、海の色が濃藍色をしています。
 今回の調査で異空間・海底世界に繋がっていることが発覚しました。

・海底世界
 人間や人魚、海の生物など全ての者が海中で生きている広大な世界です。
 昼間は明るく、夜は暗くなります。雨が降れば水面がざわめきます。
 
 水深50mの海域に海底世界一の都市「アモルスィー」があります。
 海の生き物は様々いますが、オーガが出現し出したのはつい最近のことです。
 
 海底世界の人間は歩いて移動するか、海亀に乗って移動します。
 地上の馬ぐらいの速度で泳ぎます。
 人魚たちは水中をスイスイ泳ぎます。 

 海底世界に住む人間や人魚たちは、様々な色の布を身体に巻きつけた優雅な服装を着ています。

・スピリット・チョーカー 
 大昔、海底世界に移り住んだ人間が作り出した魔法のチョーカー。
 首につけることで海底世界でも呼吸することが出来ます。
 効果は海底世界のみであり、また希少品であるためウィンクルムに対しては貸出し扱いです。

 また、海底世界に落ちている『魂の巻貝』を吸うことによっても小一時間水中で呼吸が出来るようになります。
 しかし、直接空気に触れると溶けてしまう貝なため、此方は海底都市等に持ち帰ることは出来ません。


●主なスポット
・ドーム都市『アモルスィー』
 海底世界の水深50m程にある広大なドーム型都市です。
 上空は強固な硝子が張られており、日差しが差し込むと街が美しき光に包まれます。
 大理石で出来た神殿や、洋風の建物が多いです。
 大きく強固な門があるため、今の所オーガが侵入することはありません。
 海底世界の中にありますが、誰かが作った魔法陣の効果により
 ドーム内は酸素が満ちているため地上と同じく呼吸ができます。
 
・ブルーサンクチュアリ
 ドーム都市から亀に乗って二時間程の場所にある、広大な神殿風の建物です。
 此方もアモルスィー同様、大きな門によってオーガの脅威から今の所守られています。
 『アモルスィ』同様、こちらも魔法陣の効果により呼吸ができます。

 また、中に入るのには入場料が発生します。
 美味しいシーフードが食べられるお店や、綺麗な真珠や珊瑚のアクセサリーを売るお店などがあり
 あたかも大型ショッピングモールのような雰囲気です。
 とても大きな帆立貝の殻を利用して作られたステージでは様々なイベントが行われます。
 
・サザナミ岩礁
 海底世界にある、魔法世界にしか存在しない貝が多く取れる水中の岩場です。
 魔法のチョーカーを作るのに必要な貝も此処で取れます。

・昆布の森
 ゆらゆらと揺れる昆布が群生した、森のような海域です。
 この昆布を食べると髪が艶々になる、という言い伝えがあります。

・ブラッド・シー
 ドーム都市からかなり離れ、奥深い海域です。
 なぜか水が赤黒く見える海域なため、この名がつきました。
 この海域に足を踏み入れた海底世界人や人魚等は戻ってこない、ともっぱらの噂で、
 そのため近づく者は少ないです。
 今はオーガの住処になっていたり、大きな魔物が出ると言われています。

・水龍宮
 海底世界に存在する、と噂される和風テイストのお城です。
 神に選ばれし者しか中に入ることが出来ない、という話です。

・水上小島
 海底世界の水面に唯一ある、直径100m程の無人島です。
 海中から亀に乗ることで辿り着くことができます。
 見渡す限りは全て海。
 島の上は魔法のヤシの木が生えており、ヤシの実のジュースは物凄く美味しいと評判です。
 集まってくるイルカと遊んだり、砂浜で遊んだり、通常の海辺と同じように過ごすことが出来ます。
 地上なのでチョーカーがなくても呼吸ができます。


●海中の仲間達
・人魚族
 上半身は人間の姿、下半身は魚の姿をしており、男女ともに存在します。
 人語を話すことが出来、殆どの者が海底世界の人間やウィンクルム、海の生物達に対し友好的ですが、
 一部人間を見下す人魚もいます。

・魚人族
 上半身は様々な種類の魚で、下半身は人間の足がついています。
 男女の性別があり、また人語を話します。
 殆どの者が海底世界の人間やウィンクルム、海の生物達に対し友好的ですが
 一部、人魚を羨ましく思っていたり、オーガに手を貸す者もいます。

・水棲オーガ
 突如海底世界に侵入してきたオーガ達です。
 タコ型、イカ型、サメ型、くらげ型、うつぼ型、ウニ型など様々な種類のオーガがおり、
 頭に角が生えているのが特徴です。
 人語を理解でき、また話すことが出来ますが語尾に種族特徴が出がちです。
 また、角のないネイチャーもいます。



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