(イラスト:皆瀬七々海 IL


桜倉 歌菜の『聖なる夜に恋の魔法を!』
三月 奏 GM

プラン

アクションプラン

桜倉 歌菜
(月成 羽純)

部屋食あり
温泉でクリスマスも素敵!羽純くんの疲れも癒したいし…って思ったのですが…ベッドを見たら…急に緊張が込み上げて
わ、私、寝相とか寝言とか大丈夫かな?
というか、私の心臓が大丈夫かな?

羽純くんの手がいつも通り温かくて、並んだ食事の豪華さに幸せ
美味しいねぇ…!

先にお風呂へ
凄く綺麗な星空…!思わず羽純くんに扉越しに感想を伝え
やっぱりこの感動を二人で分け合いたいから、体にタオルを巻いて、羽純くんも一緒に…と勇気を出して誘います
ドキドキする…
でも、一緒に見上げる夜空は、一人で見るよりずっと綺麗

先に上がり、身だしなみを整え
もう一つ勇気を出す事があるので気合

12/23は私と羽純くんの誕生日
去年彼の贈り物(指輪)が本当に嬉しくて
私も何か彼が身に付けるものを贈りたくて

羽純くんに懐中時計を
羽純くんのお母さんに聞いて、これなら仕事中も身に付けて時間チェックに便利だって

羽純くんも?
嬉しい
可愛い…似合うかな?

リザルトノベル

「露天風呂でのクリスマスも、きっと素敵だと思う!」
 桜倉 歌菜はそう力説して、月成 羽純と共に過すクリスマスを、露天風呂付きの和風リゾートホテル『そらのにわ』にした。
 ──今回起きた大規模戦闘は、度重なる連戦だった。
 その最中で、神人以上に戦う立場である精霊の羽純が、疲労を感じていない訳がない。
 ──でも。彼は決して、どんな激戦に身を置いても、自分を含めて人前で『疲れた』などとは絶対口に出さない人だから──
「(だから、今日はゆっくり羽純くんが疲れを癒やせるといいな……)」
 そう思いながら、部屋を見て回る。
 そして、寝室に差し掛かったところで歌菜は目にした。
「(ベッドが、一つ……!)」
 事前の説明で、確かにベッドが一つなのは聞いていた。しかし、実物を見ると、
「(ここで、羽純くんと二人っきり──!)」

 傍らでは──隣にいた羽純にも、歌菜の心情がだだもれに伝わっていた。
 歌菜の事だからきっとベッドは二の次で、露天風呂を優先させたに違いない……いつも通りの一直線さに、羽純はつい口に微笑を浮かべてしまう。
 そこに、ふと料理の届く声がした。
 気付いた羽純は、今自分の寝相や寝言の心配、ひいては自分の心臓がもつのだろうかと──思考が全力疾走していた歌菜の頭に、軽く撫でるように手を置いた。
「ほら、食事が来たぞ」
「あ、う、うんっ!!」


 テーブルの上に並べられた和食は、冬の季節でありながら器を含めてとても華やかなものだった。
 脚のむき身が白と赤に染まっているカニ鍋に、エビの頭が乗った半透明な活け造り。
 小鉢には数種類の香の物。お吸い物には、切細工で器状となった蕪の中に魚のすり身を詰めたものが、透き通った汁の中で可愛らしく浮かんでいた。
「わっ、見てるだけでも美味しそう……!」
「ああ、だが見ているだけだと鮮度で味が落ちる。目で楽しむのは程々だな」
「う、うん! 頂きます!!」
 歌菜はさっそく綺麗な箸の仕草で料理を口に運んで、
「美味しいねぇ……!」
 その感想に……先程の寝室からずっと、緊張に満ち満ちていた歌菜の表情が綻んだ。
 それを見た羽純はようやくいつも通りの歌菜の様子に一息ついた。
 ──やはり歌菜は緊張などしていない方がいい、と。


 そして、夕食後のひととき。
「羽純くんっ。露天風呂、今入ったらきっと凄く綺麗だと思う!」
「ああ、そうだな……先に風呂に行ってこい」
「私はいいよっ。羽純くん、先に……!」
 どうしてもこちらを立てようとする優しい歌菜に、軽く羽純が冗談めいて問い掛ける。
「なら──それとも一緒に入るか?」
 歌菜はその予想外の言葉に、思い切り動揺して狼狽えた。
「え!? だ……ダメ! 恥ずかしいから!!」
「ほら、なら先に入れ。
 覗いたりしないから、安心してゆっくり浸かってくるといい」
 その言葉を背後に、顔を真っ赤にして行く歌菜の姿を、羽純は小さく笑みを浮かべて見送った。

 満天の煌めく星々。
 そんな空を見つめながら、歌菜は露天風呂の中で考えていた。
「(こんなに綺麗なのに、一緒に見られないだなんて)」
 この綺麗さを共有できない、そのもやもやとした理不尽と。
 同時に、浮かび上がる羽純の言葉。
『それとも一緒に入るか?』
「(とっさにダメって言っちゃったけど……
 ──もし、羽純くんさえ大丈夫だったら……!)」

 その後の、歌菜の行動は早かった。
 歌菜は急いでその身体にバスタオルを巻き付けて。脱衣所から畳を濡らさぬように、その身を躊躇いなく羽純の方へ乗り出した。
「羽純くん!」
「──!!」

 あまりに突然すぎて、羽純は歌菜のバスタオル姿を凝視する事しか出来ない。
「あ、あのねっ!
 ほ、星が……綺麗、だから……!
 羽純くんと……一緒、に、見たいな……って……」
「──」
 羽純の視線に歌菜も状況を振り返って、見る間にその声が小さくなる。
 その様子に、羽純は即座に思案した。
 これでこちらが狼狽えたら、恐らく勇気を出して、尚一緒に星を見たいと言ってくれた歌菜の立つ瀬が無くなってしまう……
「──歌菜さえ、良ければ構わないが」
 羽純は、沸き立つ己の緊張を隠し切って、歌菜の言葉に頷いた。


「これは……凄いな」
「うんっ!」
 眩いばかりの星を見ていた羽純から感銘の声が上がる。
「……」
 確かに、この姿で羽純と一緒にいる事に、歌菜も緊張を隠せなかったが、しかし思考はすぐに星を見る事へと切り替えた。
「綺麗だね」
「ああ」
 お互いに、静かに同じ星を見つめ合う。
 星空は一人でもどかしく見るよりも、歌菜の言った通り、二人で共有した方が遙かに輝いて見えた。
 そして、そんな星を見つめるパートナーも『星に負けずに魅力的だ』と……気付かれる事無く、こっそりとお互いに覗きあっていたのは秘密のできごと──

 そして、星を見すぎてのぼせそうになった歌菜を先に上がらせて。その姿が見えなくなると同時に、羽純は目を閉じ強く自分に訴え掛けた。
「(これは……俺は少しでも、今の自分を褒めていい……!)」
 羽純も、一人の男である。
『歌菜の事は大事にしたいから……』
 羽純は、今この瞬間まで、鋼鉄の理性とその思い一つで健全な男性の衝動に耐え切ったのだ。
 ──純粋な思いと理性だけで、その選択に殉じた彼の行為は、今、十分過ぎる程に賞賛に値する事だろう……


 湯上がりの髪をきちんと整えて。歌菜は、今、目の前にある一つの箱を、じっと決意を込めた眼差しで見つめて羽純を待っていた。
「すまない。遅くなった」
「羽純くん! あのね、これ──」
 隣に座る声が聞こえた瞬間、歌菜はその箱を勢い良く羽純へ差し出す。

「今日は」
 ──今日は、奇しくも同じ日に生まれた自分たち二人の誕生日だから──
「……私も、何か羽純くんに」
 何か、身につけられるものを贈りたくて。

 去年に彼に貰った指輪は、本当に泣いてしまう程嬉しかったから──


 羽純がそっと箱を開ければ──出てきた物は、懐中時計。
「羽純くんのお母さんに聞いて……これなら仕事中も身に付けて時間チェックに便利だって」
「……」
 羽純はそれを凝視する。
 それはとても良く似ていた──過去、羽純が歌菜へ贈ったペンダントウォッチのデザインと──ほぼ同じと言っても良い程に。
「……探してくれたんだな。
 有難う、歌菜。
 ──大切に使うな」
 静かに、それでもその嬉しさに滲んだ羽純の言葉。
 覚えていてもらえた。大切に使うと言ってもらえた。……それでもう、歌菜の胸の内は一杯だというのに。

「今日の日に、考える事は一緒だな」
 先を越されたと微笑む羽純の手にも、いつしか桃色の箱が。
 そっと歌菜が開ければ、そこには桜をモチーフにしたイヤリングが丁重にしつらえられていた。
 透き通った薄紅色の花弁を、際立たせるように金の細工が施された、それはイヤリングとしては極めて繊細な一品。
「可愛い……」
 歌菜の表情も、桜と同じく花が咲くように綻んだ。
 嬉しさと幸せがない交ぜで、思わず泣いてしまいそうになったけれども。
 泣いてしまうと今の時間も幸せも逃げ出してしまいそうだったから。

 歌菜はそっと耳にそのイヤリングをつけて、羽純に笑顔を向けた。
「……似合うかな?」
「ああ、とても」
 羽純も目を細めて、心からの万感の想いでそれに答えた。


 深夜、一つしか無いベッドに二人で横になる。
 距離はベッドの端と端。仲が悪い訳でもないし、向かい合ってもいるのだが、二人の間の緊張が必然的にそうさせてしまう。
 そして、先程から羽純が話をするも、歌菜は緊張のしすぎで返事が全て上の空。

「……今年一年もあっという間だったな」
「う、うん……」
「去年のクリスマスから、色々あった」
「う、うん……」

「……。傍に、行ってもいいか?」
「う、うん──ええっ!?」
 
 やっと歌菜らしい反応が返ってきたと羽純は少しだけ安心してから、歌菜を怯えさせないよう、ゆっくりとその距離を縮めてみる。
 それを拒否しなかった歌菜に、羽純はようやく自分の緊張を解いて、そっと近づき伸ばした手で、歌菜を包み込むように抱き留めた。
「は、すみくん……」
「緊張するな。何もしないから」
 ──それから、短くない間の沈黙。歌菜の体からようやく落ち着いたように力が抜けた。
 残るのは、抱き締めている温かで柔らかな、自分よりずっと小さなその姿。
「歌菜……」
 羽純には、そのどれもが、愛しくて。
「好きだ」
 ──何もしないと言ったけれども。それでも、どうしても。
「羽純くん……」
 ほんの少しで良いから、触れていたくて。

 羽純は、愛しさに負けて歌菜の額に柔らかくキスをして。
 ゆっくり瞳を閉じた歌菜の唇に、羽純はそっと羽が触れるかのような口付けを添え。
 そして、ふわりと優しく歌菜を抱き締めた。

 互いの体温を感じ合う……幸せ。
 それは歌菜と羽純が眠りに落ちる、長くて短いその間際まで──






依頼結果:大成功

エピソード情報
リザルト筆記GM 三月 奏 GM 参加者一覧
プロローグ筆記GM なし
神人:桜倉 歌菜
精霊:月成 羽純
エピソードの種類 ハピネスエピソード
対象神人 個別
ジャンル イベント
タイプ イベント
難易度 特殊
報酬 特殊
出発日 2016年12月18日

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